今朝、飛び込んできた訃報。
有名人だったんだな、
yahooニュースにも出てた。
輝男くんは、私が若い頃に
とても刺激と影響を受けた
イカれた親戚。
美しい家具に囲まれて暮らしたい
気持ちを自分の中に自覚したのも
輝男くんが青山にオープンした
IDEEの存在が決定的だった。
当時、展示会やイベントがあると
お知らせが届いて行くのだけど、
二十歳そこそこで見る世界に
それはもうワクワクした。
輸入された雑貨やオリジナルの家具、
そこに集まってくる人たちを
観察してセンスとはなんなのか
考えたりした。
窓から遠くに東京タワーが見えた
社長室のインテリアなんて
目で何度もシャッターを
切ってしまうくらいステキだった。
木製のブラインド好きも
その時の光景が原体験。
本棚には古い植物図鑑があった。
「これ、叔父さん(祖父)の形見だよ。
ボクはね、これで植物に詳しくなったの。
叔父さん、家族には嫌われていたけど
ボクは可愛がってもらったよ」
(つまりクセの強い変わり者同士?)
イギリス行きを勧めてくれたのも
輝男くんだった。
家系にキチの血が流れているんだから
ふつうに生きようと思っても無理よ。
何か仕入れてきて売ればいいよ!
政府や国のすることは
センスないから頼っちゃダメだよ!
ホントにいろいろ教えてくれた。
その後、海外仕入れを数年間、
仕事にしたのはやっぱり輝男くんの
言葉が芽を出したのだと思う。
祖母のお葬式には赤いスニーカーを履いて
派手な海外の杖を持って現れた。
まあ、とにかく普通じゃない発想を
ちゃんと実業に結び付けられる
才能がすごかった。
輝男くん呼ばわりしているけど
社会的には遠い手の届かない
ところにいる存在でもある。
それでも、そんな変わった親戚が
いたおかげで、普通に生きない方が
楽しそうだぞ、というサンプルを
見せてもらえたし、
自分の興味を追いかけながら
生きるマインドを
分けてもらえた気がする。
最近はしばらく会うことがなかったけど
急に存在がいなくなるって
やっぱりどこか寂しい。
最初にIDEEに連れて行ってくれた
叔父もとっくに天国に還っている。
いつか順番がまわって来るまで
どうやって生きようか?
そんなことも考えてしまった。
